kintsugi

金継ぎ修理したうつわの取り扱いで最も多い失敗は?

金継ぎしたうつわ、綺麗な状態を長く保ちたい!

みなさんそう思われますよね(^o^)

繊細に見えますが、金継ぎしたうつわは正しく使えば美しい状態を長く保つことができます。

逆に誤った使い方をしてしまうと、修復部分が再び欠けたり金が剥げてしまい残念な結果に(>_<)!

正しい使い方を知って、金継ぎした大切なうつわを長く愛用しましょう。

今回の記事では、金継ぎしたうつわの取り扱いで多い失敗と注意点をお伝えします!

特に難しいお手入れはないので安心してくださいね。

①電子レンジは使っていいの?

結論からお伝えしますと、金継ぎしたうつわは電子レンジを使用できません!

「間違えて電子レンジにかけてしまった~」と金継ぎ修理をご依頼いただいた方からしばしばお聞きします。

金継ぎしたうつわを電子レンジにかけてしまうと、火花が散ってしまう恐れがあり危険です。ついつい電子レンジを使用しないように気をつけましょう。

同様に食洗機、乾燥機が使用できませんのでご注意ください。食洗機、乾燥機を使ってしまうと、金属粉がはがれてしまう恐れがあります、、、

一度金継ぎしたうつわを誤って乾燥機にかけてしまい、修復部分がぽろっと取れてしまったという方もいらしたので、注意してくださいね(>_<)

また、オーブン、直火もNGです。

金継ぎしたうつわはとてもデリケートです。一度のうっかりミスで涙することにならないように、事前に正しい使い方を知っておくことが大切です。

一緒に住んでいる方がいる場合、「このお皿は金継ぎしてるから取り扱い注意だよ」と共有しておくと良いと思います!

はじめはちょっと面倒だなと感じられるかもしれませんが、慣れてしまえば気になりませんよ(^^)

大切にお手入れすることで、器に対する愛情も増していきます♪

漆器をお持ちの方は、基本的に漆器と同じ取り扱い方法と覚えてくださいね!

では、そのほかに注意することはあるでしょうか?

電子レンジ・オーブン使用について以外にも、注意点がいくつかあります。

そのほかに注意することは?

②金継ぎ修理完了後、すぐに使用しない

金継ぎした部分の漆は時間が経つほどに強固になります!

ですので、修理完了後、数か月経てから徐々に使用を開始しましょう◎

金継ぎうつわが完成したらすぐさま使いたくなってしまいますよね、その気持ちとっても分かります(笑)

ですが、その後長く愛用するためにも、最初はぐっと我慢です(^-^)しばらくの間、完成品は眺めて楽しみましょう♪

③金継ぎした部分はこすらず、やさしく洗う

直した部分の金属粉がはがれてしまう可能性があるので、スポンジで優しくなでるように洗いましょう。食器洗い洗剤は使用可能です◎

たわしやクレンザーなどの研磨剤は傷がついてしまうので使用しないようにしましょう。

サッと洗い、乾いた布巾で水分を拭いて乾かしましょう(^^)

上記でお伝えしましたが、布で拭いた後は乾燥機を使わずに自然乾燥が鉄則です◎

④水につけたまま長時間放置しない

金継ぎしたうつわを長時間水に浸しておくと、金継ぎした部分にダメージが加わってしまいます。

つけ置き洗いをさけるために、食事後は食べ物がこびりつ前にすぐにサッと洗っておくことをおすすめします。

⑤直射日光に長時間さらさない

漆は紫外線に弱いので、直射日光に長時間さらさないようにしましょう!

花瓶を金継ぎした場合などは、置き場所に気をつけて窓際をさけると良いと思います(*^^)v

⑥金継ぎ部分に鋭利で硬い食器を当てないように注意

金継ぎした部分は傷がつきやすいので、鋭利で硬いフォークやナイフなどが当たらないように気をつけましょう。

特に底部分の金継ぎは傷をつけやすいので、フォークやナイフが必要なお料理の時は使用しない方が安全かなと思います♪フォークなどが当たらない部分(お皿の淵など)を金継ぎしている場合は、気にしなくて大丈夫です。

スプーンを使用する場合、金属ではなく木製のものを選ぶなど工夫してみてくださいね◎

⑦冷蔵庫に長時間入れておかない

金継ぎで修理した部分とほかの部分で乾燥速度に差が出るため、ヒビが発生してしまう恐れがあります。

金継ぎしたうつわは、冷蔵庫に長時間保管する容器としては使用しない方が良いです。

短時間入れておくくらいでしたら問題ありません(*^^*)

⑧他の器と重ねて置く場合は傷つかないように注意する

食器棚に器をしまう時に、何枚か食器を重ねることも多いと思います。

金継ぎしたうつわを他の器と重ねる場合は、修理部分が他の器に当たらないように気をつけましょう。

衝撃を受けたり擦れることで、修復部分が欠けてしまったり金属粉がはがれてしまう恐れがありますので、注意が必要です!

金継ぎしたうつわ、正しい使い方で長く愛用しよう

金継ぎしたうつわは、普通の器に比べると衝撃に弱く取り扱いに注意が必要だということが分かっていただけたかと思います。

ちょっと大変そう、、と感じられた方もいらっしゃると思います。私もはじめは自分にできるかなとちょっと不安でした。

でも使っていくうちにお手入れにも慣れていきましたし、やはり食卓に金継ぎしたうつわが並んだ時の心がまあるくなる幸福感は普通の器では感じられない特別なものだと思います。

最近では金継ぎのうつわを洗っているとき、乾かすとき、食器棚に戻すときひとつひとつの作業がなんだか愛おしくなってきました。

せっかく金継ぎして直した器、正しく使って、じっくり愛でていただけたら嬉しいです(^o^)♪

関連記事一覧

コメント

この記事へのコメントはありません。

最近の記事

  1. 金継ぎ女子が会社を起こしたきっかけ

  2. 【金継ぎ教室 初心者の体験実録】初見学|プロになるまでにかかる時間と費用?

  3. 【金継ぎピアス・アクセサリー】瞬間接着剤と合成うるしのワークショップ

  4. 【金継ぎピアス・アクセサリー】自分で作ったピアスをつけて会社に出勤する喜び

  5. 【金継ぎ教室 初心者の体験実録】1日目|入会初日は、道具を自分で作る!

TOP