大切にしていたけれど、割れたり、欠けたり、ヒビが入ってしまったお皿たち。どうしようもなく食器棚の向こうに、置き去りにしていませんか?
金継ぎは、傷ついた陶器や磁器を、自然の材料だけを使用してお直しする、室町時代という古くから伝わる伝統的な修復技法です。破損した箇所を隠すのではなく、あえて目立たせて美しく装飾し、より価値が高くなることから、現在あらためて注目されている技法です!
漆器の塗りや蒔絵に使われる「漆(うるし)」を使い、一つ一つの修繕に、職人さんの人手と時間がとてもかかる作業のため、どうしても一般的な金継ぎは高額で、敷居の高い印象でした。
しかし、東京で活動するつぐつぐは、金継ぎの魅力をより多くの人に伝え、身近な存在にしたいため、そのプロセスを改善し、若くて上手なプロ修理師を自社で育成することで金継ぎの値段をリーズナブルに抑えて提供することに成功しました。
金継ぎ修理を3,300円から受けられる理由
器が壊れたら自然の材料で修復して、また使う…15世紀の茶道が栄えた頃から伝わる、日本の伝統的な修復技術「金継ぎ(きんつぎ)」。私たち つぐつぐ はこの金継ぎを、古くからありますが、日本の新しい文化として広める活動をしています。
もともとは金継ぎキット販売から始まり、全国の職人さんをもっと輝かせる金継ぎマッチングサイト「つぐつぐ」を構築し、ついには金継ぎ教室をオープンしたつぐつぐ。
会社をスタートさせてから、何人かの生え抜きの若き金継ぎ職人の卵を育成し、「つぐつぐ認定プロ」としてその腕を磨き上げました。職人さん1人で営んでいるお店と違い、つぐつぐでは知識と経験を共有し、プロセスを常に改善しています。
そのため、あなたの大切な器に、つぐつぐ認定プロによる、クオリティー(質)の高い修理を、リーズナブルなお値段で提供できるのです。
「質」の定義の中には、金継ぎ修理の腕だけでなく、「安心感」もあります。
つぐつぐには、何人かのスタッフがいるため、あなたの陶器を修理する前に、どういう金継ぎ方法がベストか、丁寧に説明し、ご納得いただいた後に、お直しを開始します。
お客様にできるだけ多くの情報を提供し、理解していただいた上で、修繕を始めるのです。この点が、1人で運営されている職人さんにはなかなかできない、つぐつぐ独特のきめ細やかなサービスと対応かと思います。
つぐつぐでの金継ぎ修理金額・納期の詳細
つぐつぐでは、2021年9月10日より始まった、MUJI 新宿との金継ぎ修理に関する業務提携開始をきっかけに、料金設定を見直しました。金継ぎの質・作業にかかるコストを考えながらも、生涯にわたってみなさまのサポートできる体制を整えることが重要です。
この改訂したお値段は、業界ではかなり安い方だと自負しています。(それでも、壊れる前の器の元値より金継ぎの方が高い!とよく言われますが…^^;)しかしあまり安くすると、ただの価格競争となり、伝統金継ぎの質が担保できなくなるので、その最も適切な位置を常に考えています。(今後も、定期的に見直していきたいと考えています。)
つぐつぐの修理方法は、もちろん、漆を使った伝統金継ぎです。
漆を使った自然の材料でパーツを接着し、仕上げは食品安全法を適合している金粉・銀粉などで装飾するため、口に触れる食器やお皿などでも、安心して使えます。
金額は、器の割れ・欠け・ひびの状態や破損度の大きさによって変動します。では、大事にしていたけれど傷ついてしまった陶器を、どうやってつぐつぐに届ければよいでしょうか?
東京近郊にお住まいの方は、恵比寿・広尾エリアにあるつぐつぐの店舗に、壊れた器を直接持ち込んでいただくことも可能ですが、全国どこにお住まいの方でも、郵送でご依頼を承っています。
その場合、往復の送料はお客様のご負担になりますので、あらかじめご了承ください。また、郵送中にさらに破損してしまうのを防ぐため割れた器は緩衝材・プチプチなどで十分に包装し、必ずダンボール箱に入れて、送りましょう。一度破損し、脆くなっている器ですので、通常の器よりちょっとしたことで割れやすいです。2分割だった器が、届いた時には3分割になっていたため、修理金額が上がってしまったこともありますので、ご注意を!ちなみにどなた様もお支払いは後払いで、郵送の場合は代引きか銀行振り込みで選ぶことができます。
※郵送による受け渡しか、直接持ち込み/直接引き取りのどちらでも良い方は、断然「直接持ち込み/直接引き取り」をおすすめします。どんなに厳重に梱包しても、「割れ物注意」シールを貼ったとしても、郵送は完璧ではなく、配送業者が粗く扱ってしまったり落とされたりで、破損度が高くなるケースがあります。つぐつぐではこの様なケースを非常に残念に思っており、今後も郵送による受付・返送を行うべきか、検討中です。
金額表を開示していますが、なかなか自分で金額を推定するのは難しいもの。
そこで、先に割れたお品物の写真をつぐつぐに送って、見積もりをとって、大体の費用感に納得してから郵送されるのをおすすめします。詳しい金額については、下記のページをご覧ください!注意点としては、写真が鮮明でない場合、あまり正確な費用をお出しできないことです。破損した器は割れたり欠けたりした部分に目がいきがちですが、ヒビが複合していることがよくあります!もちろん、水漏れするほどのヒビではないので、ヒビは修理しないという選択肢もありますが、修理する場合は値段が上がりますので、できるだけ事前に器の状態をチェックし、鮮明な写真を複数枚、いろんな角度から撮影して、送ってくださいね^^
そして現在、大変ありがたいことに修理のご依頼が予想以上に増えており、今修理にお時間がかかっています。漆を乾かすのに時間を要するため、元々どんな修理も数ヶ月かかりますが、修理を受け付けた順に開始していて当社の金継ぎ師の労働時間の限界をを大幅に上回るご依頼をいただいているため、さらに数ヶ月お待たせしています。私たちもできるだけ金継ぎ修理に専念できるよう頑張っており、並行して新たな金継ぎ師の育成も行っておりますが、全て手作業のためどうしてもスピードに限界があり、申し訳ないですがご了承いただければと思います。そのため、現在つぐつぐに届いてから金継ぎ完成まで最短でも6ヶ月のお時間を頂戴しております。破損度が高いとさらに数ヶ月を要します。どうかご了承をよろしくお願いします。m(_ _)m
最後に、つぐつぐの金継ぎは、完成連絡から6ヶ月間の無料保証付きです。
金継ぎ修理された器の扱い方は壊れる前とは異なるので注意点がいくつかありますが、注意を守って大切に扱ったのに、完成連絡から6ヶ月以内に壊れてしまった場合、つぐつぐにて無料で再度、金継ぎ修理させていただきます。
金継ぎの仕上げの色について
金・銀・プラチナ、黒・赤・漆本来の色 等から選べます!
通常、どの金継ぎ職人さん・お店でも、仕上げの色の種類によって価格が異なり(金が最も高く、次いでプラチナ、銀、色漆と続く)金を指定すると価格が500円以上増加することが多いですが、私たちつぐつぐは、現時点では、全て同じ金額にしています。
その理由は、あなたの器に一番似合う色を妥協せずに選んで欲しいことと、値段設定をできるだけシンプルで、初めて修理依頼する人でも分かりやすくするためです。(明瞭会計!)
しかし、オーソドックスで最も人気があるのは、もちろん、金です!(๑˃̵ᴗ˂̵)و. 金継ぎといえば「金」をイメージされることが多く、金継ぎ修理をご依頼されるお客様の95%以上が金粉仕上げを希望されます。
でも、金以外の金属粉や、陶磁器の色にあったオリジナルカラーの漆で継ぐのも、またおしゃれなのです◎
金継ぎの仕上げ色の例
金継ぎ修理依頼に関する注意事項
- お見積もりは、1~3日を目安にお時間をいただきます。つぐつぐの職人が実物を確認してから正式な金額を決定します。
- ガラスの金継ぎ修理はつぐつぐ広尾店に直接お持ち込みの方のみ受け付けておりましたが、2022年6月いっぱいで受付を終了させていただきます。
- 修理は通常半年、破損度によってはそれ以上(半年~1年)かかることがあります。
- 合成接着剤などが付着している器の金継ぎやり直しは、接着剤が付着している部分の処理や除去に1,100円~3,300円を頂戴します。(←結構大変なんです汗)
- 金継ぎ後の器の取り扱い方法など、スタッフがご説明します。
- 当社の利用規約に同意いただき、利用申込書にご記入をお願いします。
- 金継ぎをさらに世に広めるため、器の写真をSNS等に投稿いたします。(器に込められた 思いも掲載させていただきたく、ご協力をお願いいたします。個人情報は非公開。)
今、金継ぎ修理依頼をしたくなる理由
2020年から始まったコロナ感染症流行により、たくさんの人がステイホームを余儀なくされました。
少しでも毎日のお家時間を豊かにしたい・・・。そんなとき、ふと割れたり欠けたりヒビが入った器の存在に、気づいてしまった方も多いと思います。
金継ぎキットなどを使って、自分で金継ぎをして修理を楽しむ方もいれば、時間がなくてできない方も。
そんなとき、プロの金継ぎ職人さんに金継ぎ修理を依頼できると安心です。私たちは、皆様に信頼される器の「かかりつけ医」になることを目指しています。
そのためには、すべての壊れた器を金継ぎしないまでも、大切な、捨てたくないほど愛着のある品を気軽に安心してお預けいただけるよう、できるだけ身近な金継ぎ修理サービスを提供できるよう、頑張っています。
価格は下げても、一つ一つの器へ込める気持ちは変わりません。金継ぎ業界でトップのクオリティーで、みなさまの身近な存在として、活動していきます(๑˃̵ᴗ˂̵)و.
全国の金継ぎ職人さんを知りたい?
下記のような方は、金継ぎマッチングプラットフォーム「つぐつぐ」で、全国の職人さんから信頼できる方を直接選んで、お見積をとって郵送でご依頼するのもオススメです^^
- ガラスの金継ぎに対応している職人さんにお願いしたい!
(金継ぎ工房八木の八木茂樹さんがオススメ!https://tsugu2.com/users/13) - いろんな職人さんから見積もりを取って比較し、オンラインで金継ぎを依頼してみたい!
【マッチングプラットフォーム「つぐつぐ」はこちらをクリック】
また、いろいろな職人さんのお人柄に触れたり、思いを知ることができた過去のインタビューもあります!
【保存版【職人が金継ぎを始めたきっかけ|まとめ】3ヶ月で13人の全国の職人にインタビューしました!】
また、金継ぎを依頼するべきか、金継ぎキットやお教室で学びながら自分でやるか悩んでいる人には、それぞれのメリットがわかる下記の記事を参考にしてください^^
【初心者でも成功させる方法|金継ぎセット・教室・職人に依頼、あなたはどれ?】
2022年内に完成する金継ぎ修理について
先に述べましたように、当社での金継ぎ修理には通常半年かかります。ということは、現在(この記事を執筆しているのは2022年6月)ご依頼をいただいて完成するのは、2022年末か2023年の年明けになります。
多くのお客様が、「お正月に金継ぎされた器で食事をしたい!」と思われていると思います。
当社の修理師は毎日全力で修理を進めておりますが、破損度が高くない場合、7月14日までのご依頼に限り年内に完成のご連絡をさせていただきます。修理のご依頼が殺到することを考慮してのご案内になります。ご理解いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
金継ぎ修理を行うつぐつぐへのお問い合わせ
気になること、ご質問がありましたら、下記までお問い合わせください!
東京金継ぎ教室 つぐつぐ
東京都渋谷区恵比寿2-21-2 akikito apt. 1階
✉ info@kintsugi-girl.com
☎ 03-6879-0940
営業時間:10:00 – 18:00
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