金継ぎキット「つぐキット」

自分で金継ぎする場合の材料とは

こんにちは!東京金継ぎ教室 つぐつぐの講師、Yukiです!
今回は、自分でおうちで金継ぎする場合にどういった材料を集めたら良いのか漆を使った伝統金継ぎに絞って、必要最低限の材料を、ご紹介させていただきます!

ご家庭にあるもの – 小麦粉と水

金継ぎで、陶器の割れの接着を行う時に必要となるのが、小麦粉と水。小麦粉は、私が師匠から教えられた技法では薄力粉を使いますが、職人さんや本によっては中力粉や強力粉を使っていらっしゃる方もいるので、どのタイプでないといけない、というのはないと思います。
小麦粉に含まれるグルテンが、粘り気となり、漆の接着剤としての効果をアシストします。強力粉の方が薄力粉よりグルテンが多いですが、強力粉はもちもち度が高い分、割れの断面の隙間に入れるには少し硬めかな、と思うので、個人的には薄力粉で十分のように思います。

主役の「生漆(きうるし)」

金継ぎは漆がなくては始まりません!漆の自然の接着効果を利用して、割れた器をくっつけることができます。
生漆(きうるし)は、漆の木から採れる樹液から、ゴミを取り除いて精製したものです。もっと精製した「木地呂漆(=呂色漆)」もあります。
全ての種類の漆の源になるのがこの生漆なので、初心者が必要最低限の材料を持っておくのであれば、生漆で良いかと思います^^

特殊な粉類 – 木粉・砥粉

欠けた器を埋めるカケラを作るには、そのパーツを作るために、粉を混ぜます。
粉の種類には、おがくずから作られる木粉(きこ、もっぷん)や砥石を切り出した時に出る岩石の粉である砥粉(とのこ)があります。
その他、砥粉よりもう少し粒の大きさが大きい地粉(じのこ)や布を切った時に出る粉である刻苧綿(こくそわた)など職人さんによって使うものが異なります。

色粉または色漆

金継ぎの最後の方の工程では、接着した割れの線や、埋めた欠けの上に、漆を何度か塗ります。その漆は、塗り残しがないか目で見て分かるように、色のコントラストをつけます。たとえば、最初に黒色の漆を塗っておいて、次に弁柄色の漆を塗って、金粉を蒔く。
反対の順番で、最初に弁柄色の漆を塗っておいて、次に黒色の漆を塗って、銀粉を蒔くことも。
この色漆は、生漆をヘラで攪拌して水分を蒸発させたところに色粉を混ぜることで、何色でも簡単に作れます。
このひと手間を省きたい方は、お値段はしますが、すでに色がついて出来上がっている漆を購入することができます。

仕上げの金粉、銀粉

金継ぎといえば、なんといっても最後に金粉を蒔くのが楽しみですね!そして最近は、器の色に合わせて、金色だけでなく銀色で仕上げる方も、増えています!(さらにハマると、銀と似たような色だけれど変色しにくく長持ちする、プラチナ粉で仕上げる方も!!!)

これらの金属粉は、金箔やさんや金やさんで購入できます。少量であれば漆やさんや、東急ハンズでも売っています。
実は金粉には粒の形状によって3種類あるのですが(①消粉、②延粉=平極粉、③丸粉)初心者には消粉が最も扱いやすく綺麗に仕上がり、かつ値段もこの中では安いので、オススメです。
最近丸粉は、入手自体が難しくなってきています。

金継ぎをするための「道具」

これらの材料を使って金継ぎしていくための道具には、下記のようなものがあります。

  • パレット(定盤)
  • プラスチックへら
  • 竹へら
  • 空研ぎ用サンドペーパー
  • 水研ぎ用耐水ペーパー
  • マスキングテープまたはセロハンテープ
  • 小スプーン
  • 真綿(金粉を蒔くため)
  • ご家庭にある消毒用エタノール(お道具のお片付け用)
  • 菜種油かキャノーラ油、なければご家庭のサラダ油(お道具のお片付け用)

自分で金継ぎする場合の材料 – まとめ

伝統金継ぎで用いる上記の材料は、すべて食品の触れる食器に使用しても安心です。これらの材料を一つ一つ購入すると、一つの量が多すぎて余ったり、送料が余計にかかったりして、大変です。
そこで最近は、ご家庭にあるもの以外必要な材料がそろった「金継ぎキット」が販売されています。手順書や動画がついているものもあるので、安心です。

とにかく始めたい方は、こういった便利なキットを一つ持っておくことで、すぐに金継ぎに取り掛かることができます。そしてもし金継ぎにハマって、もっと奥深い手法や材料を試してみたくなったら買い足していく方が、お得かもしれません。

必要な材料が全部入っている、初心者用金継ぎキット「つぐキット」

私は、1年前の2020年5月に始めて金継ぎキットを販売開始したのですが、2021年の1月には、アマゾン・楽天・ヤフーで金継ぎキットの中で売り上げNo.1になるほど、お客様からご好評いただいております!


金継ぎは自分で自宅でできてしまう今、それでも先生から直接習いたい!というお声にお応えするべく
2020年12月から東京四谷で金継ぎ教室を開講し、
2021年2月には東京広尾に金継ぎ教室の店舗で、皆様に金継ぎの魅力を広めています!!!

しかし、東京郊外の方やお時間が合わない方は通えないため、4月よりZoomを使ったオンライン教室を開始し、日本全国どなた様でも先生に質問できる仕組みをつくりました!!!(海外にいる日本人の方も受講してくださっています^^)
金継ぎファンの全てのニーズに150%の満足度でお応えできるよう頑張っています!!!

金継ぎキット専門店「つぐつぐ」とは?

つぐキットを販売するオンラインショップを
金継ぎ・金継ぎキット専門店「つぐつぐ」
Traditional Kintsugi Shop TSUGUTSUGU

という名前に決定いたしました!!!

そしてロゴも作りましたよ^^(お教室のロゴとすごく似ているが。)

現在、ありがたいことに、アマゾン・楽天・ヤフーで、お客様からも、時にご指摘をいただきながらも、星4.5以上の全体的に大変良いレビューをいただいており(2021.5.5時点)感謝してもしきれません。

実は現在、手順書をもっと見やすく、詳しくして欲しいというご要望にお答えするため、手順書のページ数を4ページ増やして、シンプルさは残しつつも、つまずきやすいポイントを徹底解説し、ヒビについての特別な説明も追加し、写真もプロによるわかりやすく大きなものに改訂する作業中です!!!(※追記:2021年8月、完成しました)

さらには、オンライン教室で、コロナ禍でも皆様とつながりを絶やさずサポートさせていただいております!!!
器を継ぎながら、人と人をつなぐ。
今後も、一人でも多くの方に満足していただけるよう、やりたいことは山ほどあるのですが、一つずつ頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします^^

金継ぎ教室つぐつぐ お問い合わせ

気になること、ご質問がありましたら、下記までお問い合わせください!

東京金継ぎ教室 つぐつぐ
〒150-0013
東京都渋谷区恵比寿2-21-2 akikito apt. 1階
電話:03-6879-0940
メール:info@kintsugi-girl.com
営業時間:10:00 – 18:00 (不定休)

皆様のご来店と、オンラインショップ・レッスンを通じてのご縁を、楽しみにしております^^

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