テレビ朝日ドラマ「鹿楓堂よついろ日和」に登場する湯呑をつぐつぐで金継ぎさせていただきました!
登場回は第6話、第9話、第10話(最終話)です。
物語の中で重要な役目を担う湯呑を金継ぎさせていただけて、とても光栄でした!ドラマに実際に登場した時は感動しました…♡
ドラマの簡単なあらすじと、金継ぎ湯呑の制作過程をお伝えできればと思います。
『鹿楓堂よついろ日和』はどんなドラマ?
四人の青年が働く和風喫茶『鹿楓堂』。彼らが自分の得意な分野を活かして、さまざまな悩みを抱えたお客さんに寄り添っていくという心和むお話です。彼らが作るお料理やスイーツが本当においしそうでたまりません!
人気ジャニーズグループのメンバーやイケメン俳優さん達が共演されていることでも話題になっています。
【鹿楓堂のスタッフ】
*スイ(小瀧望さん:ジャニーズWEST):『鹿楓堂』の店主。リーダー的存在のお茶担当。
*ときたか(葉山奨之さん):『鹿楓堂』の料理担当。おっとりした性格。鹿楓堂の食器の多くはときたかの作品。
*椿(大西流星さん:なにわ男子):『鹿楓堂』のスイーツ担当。鹿楓堂の最年少メンバー。
*ぐれ(佐伯大地さん):『鹿楓堂』の珈琲担当。鹿楓堂の最年長かつムードメーカー。
金継ぎ湯呑の登場シーンについて簡単にご紹介します。
スイには双子の兄、八京(藤井流星さん:ジャニーズWEST)がいます。二人には子供のころから愛用しているおそろいの湯呑がありました。子供のころはとても仲が良かった二人ですが、大人になり、とあることがきっかけで言い合いに。激しい言い合い中にまるで二人の関係を現すかのように、八京の湯呑がばらばらに割れてしまいます。
後日、その割れた湯呑を『鹿楓堂』のスタッフ、ときたかが見つけます。ときたかは、スイと八京の仲直りを祈っていたので、その気持ちを込めて湯呑を金継ぎで修理することに。
湯呑が金継ぎで修復されたように二人の関係も無事修復されるのか!?それはぜひドラマをご覧くださいね!
Tverで最新話、TELASAでは全話観ることができます◎
画像引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/rokuhodo/
金継ぎ湯呑ができあがるまで
スイと八京の言い合いのシーンで実際に使用され割れた湯呑。
撮影前、このように7分割の状態でつぐつぐにやってきました!
修復したら金継ぎが映えそうな綺麗な割れ方だけど、バラバラなので大変な修理になりそう!とつい思ってしまいました(笑)
【完成までの流れ】
①まずは接着!元通りの形になるようにパズルのように組み立てて、ズレないようにきっちりくっつけます。
②電動ルーターを使用して接着部分に溝を作っていきます。
③②で作った溝に錆漆(さびうるし)を埋めていきます。
錆漆とは漆や砥粉の入った柔らかいパテで、小さな隙間を埋める時に使用します。
④錆漆が乾いたら水研ぎをして、中塗りをします。
今回は金仕上げでしたので、黒漆で中塗りをしました。
中塗りは細かい穴を埋める効果と防水の効果があります!
⑤細かい穴が埋まるまで中塗り→乾かす→水研ぎを繰り返します。
⑥いよいよ仕上げ!絵漆をうすーく塗って、その上から金粉を蒔きます。
毛棒に金粉をたっぷり含ませて、割れ部分の上から金粉を少しづつ振りかけます。
そのあと、真綿でくるくる優しく磨きます。
何回かくるくるすると、きらっと光る瞬間がやってきます!これでついに金継ぎが完成です◎
ときたかの東極兄弟への想いを受け継いで、つぐつぐで金継ぎさせていただいた湯呑。いかがでしょうか?
この金継ぎ湯呑で仲の良い二人に戻ってくれると嬉しいです◎
この作品を通して、金継ぎを初めて知ったよという方も多いかもしれません!
ときたかが兄弟二人を想って金継ぎしたように、「金継ぎ」にはその器を大切にしてきた方に寄り添う力があると思います♡
大切な器、大切な人が大事にしていた器、もし割れてしまったら金継ぎでお直してみませんか?
コメント